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12月のアロマ

2020年12月21日

皆さん、こんにちは。クローバーの心理士です。
すっかり寒い日々となり、気付けば年末が近付いております。

新型ウィルスの感染対策に追われたり、毎日気が抜けないことと思います。
そこで今日は、心身を温めると言われる精油や季節にぴったりなブレンドを、講師の方の説明とともにご紹介します。

まずは、冬至の香り、柚子です。

冬至は、1年で最も日照時間が短い日ということはご存じかと思います。これは中国の陰陽五行説で表すと、陰のエネルギーが最も高くなる日ということになります。

最も日照時間が短いということで、体を温める食べ物を摂取することが推奨されます。代表的なものが柚子。皆さんも冬至の日は柚子湯に入ったりしますよね。他にも南瓜や小豆を食べると良いようですよ。

柚子は、ストレス性の不調や頭痛、腸の不調・便秘にも効果があるそうです。精油でお腹をマッサージすると腸のぜん動運動が促進され、調子が整います。

続いて、クリスマスケーキの香りです。
ブレンドに使用する精油は、オレンジ・スイート、シナモン、ベンゾインの3種です。

ベンゾインはバニラに似た香りで、「安息香」という和名を持つくらいの甘い香りです。呼吸・肌荒れに効果があると言われています。

体温が1℃上がると免疫力は一時的に5~6倍上がるという説もあります。寒い日は動くことが億劫になると思いますが、季節ならではの精油を上手に使って年末も楽しんでいただければ嬉しいです。

さて、年の瀬が迫ってきていますが、皆さんの2020年はいかがでしたでしょうか。世界的に大変な情勢でしたが、それぞれの1年の中で良いことも含め様々なことがあったのではないかと思います。
いつも見てくださっている方々、関わってくださっている方々、本年もありがとうございました。来年も色々なことをご紹介してまいりますので、楽しみにしていてください!!

学会に参加しました

2020年11月25日

皆さまこんにちは。復職支援デイケア(リワーク)の作業療法士です。
2020年11月21日~23日に日本認知療法・認知行動療法学会が開催され、リワークのスタッフもオンラインにて参加しました。

当院のリワークでは復職に向けて様々なプログラム、ステップを設定し、それらの多くを認知行動療法ベースに構成しています。

認知行動療法とは…
私たちの生活や仕事上での困り事やストレスを認知と行動にアプローチする視点から整理、悪循環を断ち切るヒントを探していく療法です。
認知…物事の捉え方、考え方の癖
     環境や経験、文化、教育等で変化したり、特有化したりします。

学会では復職支援に限らず多分野での認知療法・認知行動療法の実践や事例を聴講、体験できました。
私自身、認知行動療法の考え方で日々の生活や仕事上のストレスが軽くなる経験があり、どの内容も大変興味深いものでした。

個人的には勉強会や研修に参加をすると自分の行動に自身が持てたり、これまでの自分の考え方の根拠となるポイントに気づけることが多く、その後の臨床での自分の考えや行動の幅が広がる認識があります。
これがまさに認知行動療法の効果だなと実感しています。

今回、得た知識を皆様に還元できるよう、自己研鑽していきたいと思います!

竹とんぼ2020

2020年10月31日

皆様こんにちは。復職支援デイケア「クローバー」の心理職です。

今回は、クローバーのプログラムの一つである創作活動について少しご紹介します。

創作活動は、テーマに沿って約2ヶ月かけて何かを「つくる」作業を通して
自身と向き合い、様々なことを感じたり発見していくプログラムです。

9・10月のテーマは「竹とんぼ」でした!

この「竹とんぼ」創作は毎年行っており、
毎回「埼玉竹とんぼの会」の皆様を講師としてお招きしています。
利用者の方々はそれぞれ竹とんぼを作成し、最後には自分の作った竹とんぼを飛ばして記録会を行います。

竹とんぼ創作過程の一部

竹を切り、割り、やすりで削ったりしながらいろんな形の竹とんぼを作っていきます。
初めは完成まですごく遠く難しいように思えますが、 ベテラン講師の皆様がやさしく丁寧に、励ましながら教えてくださるので、安心して取り組めます。

特に今年度は、感染症対策のため創作前後の道具等の消毒も徹底する必要がありましたが、利用者の方々は毎回楽しんで作っている様子が伺えました。

先日、作った竹とんぼを飛ばしてきました!

講師の方々によれば、竹とんぼを飛ばすには竹とんぼ自体と同じくらい飛ばす技術も必要だということです。
姿勢や力加減など、飛ばし方のコツも先生方に教えていただき、皆さま一生懸命練習していました。

優勝者には表彰状が授与され、参加者には講師特製の竹とんぼがプレゼントされました!!

外で思いっきり楽しむことが難しい情勢ですが、対策をした上で良いリフレッシュになったようです。

創作活動では、ただ「つくる」だけではなく、その過程を通して、自分に向いている作業や困ったときの対処法など、たくさんのことに気付くチャンスであふれています。

他の創作テーマについてもまたご紹介していきたいと思います。

皆様こんにちは。復職支援デイケアクローバーの作業療法士です。
先日、「怒りとの上手な付き合い方(アンガーマネジメント)」のというテーマでプログラムを実施しましたので報告いたします。

系列の浦和すずのきクリニックで臨床心理として勤務しているスタッフを講師として招きました。

講義では
 ・怒りの仕組み
 ・自分の怒りとの付き合い方
 ・相手の怒りを受けるときのポイント

などをワークを交えながら説明を受けました。

スライドの一部です。
そもそも感情や気分がどのような構造で発生するのかといった怒り以外にも関連性、汎用性のある解説もあり、参考になりました。

特に利用者の方の興味を引いていたのが、「怒りの仕組み」についてでした。
   
    『怒り』は単体で存在しているのではない。
    その背景には物事や他者に対する『期待』『理想』『常識』などがあり、
    それらが伝わらない、うまくいかない時を『脅威』と捉え防衛システム
    として『怒り』が発生している。

という内容です。

こういった怒りの成り立ちを知るだけでも、「怒り」との付き合い方に希望が見えてきますよね。

また、講義を受けた利用者の声の感想を一部ご紹介いたします。
  「怒りの発生の前には別の感情が含まれていることを知った。」
  「自分の怒り状態を鎮める方法がすぐにでも使えそうで役だった。」
  「怒りや不愉快な気持ちは人間にとって必要なものであることが分かった。」
  「自分の怒りを感じやすいポイントを見つけられた。」

クローバーでは定期的な勉強会や今回のような特別講義も含め、皆様の復職の土台となる『病気との付き合い方に関する基礎知識』にも焦点を当てたプログラムを多く行っております。
多くの方がご自分の病気との付き合い方や復職のために何をしていけばよいか悩まれると思います。そういった時に『知識』があることでその先の対処や工夫に目を向けやすくなる面があると考えられます。
さらにクローバーでは一般的な知識をより個人の状況に合わせて整理、活用していく方法を検討し、再発予防につなげていきます。

みなさま、こんにちは。クローバーの心理職です。

今回は、先日行った夏の合同自主課題の様子をお伝えします。

合同自主課題とは“数人のグループに分かれ、課題に力を合わせて取り組むプログラム”です。

毎年、夏の時期は「夏のイベントの企画運営」というテーマで取り組んでいただいているのですが、今年は新型コロナウィルスの影響を考慮し、感染対策を取り入れたテーマとなりました。

今回の課題テーマは、

「室内で行うペタンク・ラダーゲッターを使ったゲームを考える」

でした。

参加メンバーの皆さんは、5人のグループ2つに分かれ、新たなゲームを考案するところから、当日の実施まで取り組みました。

実戦前にルール説明を真剣に聞く皆さん

実施の当日は、中間発表でもらった意見を踏まえて、ゲームの方法や飾り、発表の仕方など様々な工夫がされており、スタッフ含め皆さんとっても楽しんでいらっしゃいました。

ドラマチックペタンク(通称「ドラペタ」)では、トラップがゲームの鍵となっていました
「三角ベース」では、「守備カード」で相手の投げ方を制限できました。
こちらは「傘で打つ」カードを発動させた場面です

ゲーム中は密を避ける距離感や換気を意識し、ゲームを行った後は、使った道具の消毒もバッチリ行いました。

例年に比べて気にしなくてはならない点も多かったのですが、外出できない鬱憤や落ち込んでしまう気持ちなどを少しでも忘れられる一日になっていたら嬉しいです。

課題に取り組んだ後は、実施当日も含め、それまでの打ち合わせなどのチームと個人の振り返りをしていきます。

まだまだ暑い日が続きますが、みなさまもご自愛ください。