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みなさんこんにちは!
復職支援デイケア「クローバー」の作業療法士です。
時節柄、感染症や体調が気になる日々ですね。
本日はクローバー内で行っている体調管理と感染症対策についてお伝えいたします。

【体調管理】
クローバー利用者の方には毎日の体温、血圧、体重の計測をお願いしています。
毎日計測を行うことで日々の体調変化や、感染症のきっかけを知る機会として利用していただけます
また、「生活記録表」を用いて、睡眠や服薬、生活リズムの変化をモニタリングしていきます。担当スタッフとともに確認をしたり、毎週金曜日には利用者同士で記録表をもとに振り返りを行っています。そのため、自分では気づかなかった変化を知ったり、自身の傾向を知るきっかけとなります。

【感染症対策】
入室前と昼食前の手洗いをお願いしております。
また、定時間の換気、椅子やテーブルの消毒を行っています。

日々、天候や気温、情勢が変わる中で健康を維持することはなかなか簡単ではないとスタッフも実感しております。
そういった中でもリワークでの活動を通して、自身の体調管理のコツを掴んだり、同立場の利用者同士で情報交換ができる場は貴重な環境であると感じています。
引き続き、多くの方に役立つ場であり続けていきたいと考えています。

皆さんこんにちは。
復職支援デイケア「クローバー」の作業療法士です。

クローバーでは毎週水曜日の午前プログラムとして創作活動を行っています。
2か月間で一つのテーマに取り組み作品を作っていきます。

今回はタイルクラフトに取り組みました。前半1か月は個人作品、後半は1か月をかけてグループでの合同作品を作る構成で行いました。

今回はメンバーの皆さんが実際に使用しているドリンクコーナーに設置する天板を作成していただきました。
4グループでそれぞれ1作品、さらにその4作品を合わせると1枚の大きな絵になるように課題指示がありました。
今回は「海・山・川・空」です。最終的に4作品で一つの作品になるため、自分のグループの作業だけではなく、他グループとの協力や調整も必要となります。

個人作品では自身の判断で「計画」「作業」「作業修正」「振りかえり」等、適宜行いますが、グループ制作ではそれらをグループの中で行う必要があります。
そのため、「協力」「話し合い」「報告相談・連絡」「役割分担」といった実際の仕事で必要な工程、作業を含みます。
グループ制作後には個人とグループでの振り返りを行い、復職への個人の振り返り、課題を深めていくための材料としていきます。

創作活動では作品つくりの楽しさ、リラックスだけではなく、工程から自身の作業特性を知るための重要なプログラムでもあります。
一見取り組んでいる作業は異なっていても、職場での作業特性とつながりを見出すことができ、その後の作業遂行能力を分析、活用する貴重な機会と捉えています。

みなさま、こんにちは。 今年もよろしくお願い致します。

2020年初のブログでは、現在クローバーで行われている平日プログラムについて紹介させて頂きます。 リワークに興味を持ってくださっている方々の参考になれば幸いです。

基本的なタイムスケジュールです。
土曜日は、復職したクローバー卒業生が、フォローアップの場として利用しています。

【月曜 アロマ】  様々な効能のアロマオイルを使い、ハンド・リンパマッサージなどを行います。落ち着いた雰囲気の中で心地よい香りを嗅ぎながらのマッサージは、リラックス・リフレッシュ効果の高い活動です。メンバーの皆さんは、復職された後も個人的に継続されている方が多いです。

【火曜 GWT:グループワークトレーニング】  4~5人でグループを作り、与えられた課題やテーマについて考えます。毎回異なる課題やテーマに対して、集団としてどのように取り組むのか、また集団の中で自分はどう取り組むのか(行動や考え方の傾向に気づく)などを体験的に知ることが出来ます。

【水曜 創作活動】   2ヶ月1タームで様々な作品を完成させます。楽しみながら、集中力や計画力を養うことができます。また、苦手な作業を行ったり、気分が乗らなかったりする時に様々な工夫を試すことで、自分に合った作業スタイルを身に付けて行く機会になります。

【木曜 SST:ソーシャルスキルトレーニング】  自分らしさを活かしたより良いコミュニケーションのあり方について、ロールプレイやディスカッションを交えながらみんなで考えます。他者の協力を得ることで、自分の良い部分や、一人では思いつかないようなコミュニケーション方法に気づく機会になります。

【金曜 勉強会】  クローバーに参加されて間もない方を対象に、「病気」「生活リズム」などをテーマとした勉強会を開催しています。基本的な知識を学びながら、どのように病気を治療し、再発を防いでいけるのかを考えていきます。

【金曜 スポーツ】  チーム対抗の室内ゲームや、講師を招いてのエアロビ運動、春・秋には公園でのウォーキングを行います。スポーツは発散性が高く、適度な疲れが睡眠の質を高めます。また、楽しさや喜びなど、ポジティブな感情を自然に感じやすいプログラムです。

【自主課題】  体調の状態や復職へのステップに応じて、担当スタッフと相談して設定した個人の課題に取り組みます。担当スタッフとの面談も、この時間帯に行われることが多いです。

上記の他、臨時の特別プログラムとして、怒りの感情について考える”アンガーマネジメント講座”や、自分自身の考え方の癖を振り返る”集団認知行動療法プログラム”などが行われています。また、4か月に1度、チームで1か月間にわたってある課題に取り組む”合同自主課題”も行われています。

過去のブログでも、これらのプログラムの詳細を紹介していますので、併せてご覧ください。

クローバーでは、随時、見学希望を受け付けております。 リワークプログラムにご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度見学におこしくださいませ。(見学希望の方は、このページの上方にある、クリニックの電話番号へお電話をお願い致します)  

合同自主課題のご報告

2019年12月26日

みなさま、こんにちは。
2019年最後のブログでは、合同自主課題の様子をお伝えします。
8月のブログでも紹介させて頂きましたが、合同自主課題とは“数人のグループに分かれ、課題に力を合わせて取り組むプログラム”です。毎年4月、8月、12月の年3回、1か月にわたって実施されています。
実際の仕事場面を意識したプログラムであるため、復職に向けた様々な気づきが得られる機会にもなっており、クローバーの中でも重要な位置を占めています。具体的には、以下のような事柄を狙いとしています。

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・グループの活動を通して、自分の特徴や考え方を見つめ直すこと
・納期のある課題を通して、仕事量や対人関係、焦りなどからくる疲れやストレスを把握すること
・他者やグループ内の協力・連携について体験し、考える機会とすること
・「報告・連絡・相談」といったコミュニケーションについて試行してみること
・自身がどんな働き方をすればよいかなどを考えるきっかけやヒントをつかむこと

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今回の課題テーマは、『大宮駅のイベントスペースを使用した、「防災の啓発」を目的とした 2日間のイベントを企画し、プレゼンテーションを行うこと』でした。(架空のイベントです)
メンバーの皆さんは、5~6人の3グループに分かれて課題に取り組みました。課題テーマ提示から2週間後に中間発表、そのまた2週間後が本番発表となります。
タイトなスケジュールではありますが、どのグループもミーティングを重ね、意見とアイデアを交換し合い、役割分担をし、発表に向けて準備を進めてきました。

ミーティングの様子
パワーポイント作り

中間発表の際に出た意見を踏まえ、さらなるブラッシュアップをして臨んだ本番発表は、どのグループも大変素晴らしかったです。内容はもちろんのこと、プレゼンテーションのやり方もグループそれぞれの工夫や個性が出ていて、非常に聞き応えがありました。 みなさん、本当にお疲れ様でした!! 発表終了後は、グループごとに振り返りのミーティングを行いました。振り返りでは、グループの良かった点やもっと工夫できた点を共有しあい、加えて自分自身の傾向について、他者からフィードバックを受けることができます。合同自主課題を通して、就業生活や集団活動、自分自身に関しての新たな気づきが得られていましたら、とても嬉しく思います。 それではみなさま、よいお年をお過ごし下さい。

みなさま、こんにちは。11月の下旬に、クローバーのスタッフで、埼玉県精神保健福祉協会が主催する「こころの健康講座」に参加してまいりました。今回は、その内容をご報告させて頂きます。

講師は、横浜労災病院の勤労者メンタルヘルスセンター長である山本晴義先生です。先生は、医師としての仕事だけでなく、「勤労者こころのメール相談」へも長年携わっておられます。講座では、先生の御体験を交えながら、勤労者のメンタルヘルスケアのために大切な視点や、対人支援職として心掛けておきたいことなど、様々なことを教えて頂きました。

うつについて、「”脳が疲れている状態”であり、”甘えや怠けではない”と自覚しよう」、「まずは焦らずゆっくりして、心のエネルギーを貯めること(休養、栄養、服薬)が回復の近道である」といったお話は、心の病が根性論で捉えられてしまう悲劇への予防になると感じました。また、メンタルヘルスケアの観点から、以下のようなお話がありました。

  • ストレスは”1日決算主義”の生活を意識しよう。
  • ストレッサーやストレス状態(身体・精神・行動)に気づき、それらをコントロールしていこう。
  • 自分なりの、自分が楽しんでできる、心が楽になるストレス解消法を持ち、日々(最低月イチでも)実践しよう。

これらはクローバーでも力を入れているポイントですが、やはりメンタルヘルスの維持のためには欠かせない視点なのだな、と改めて実感できました。メンバーさんも、スタッフも、クローバー全体で、自分の長所に目を向け、自分を大切にし、労わることを忘れないようにしたいと感じました。

クローバーという場所が、復職に向けて日々前進するみなさまのお役にたてるよう、これからも、スタッフ自身の研鑽を深めていきたいと思います。