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みなさま、こんにちは。

今月のブログでは、クローバーの主要プログラムの1つであるSST(Social Skills Trainingソーシャルスキルトレーニング;社会生活技能訓練)についてご紹介します。

SSTの時間では、難しかったり苦手だったりする場面を取り上げ、 “自分らしさを活かしたコミュニケーション方法とはどのようなものか”、 “どのような工夫をすれば心の葛藤を溜めずにすむのか” …などについて、ロールプレイ(実際にやってみること)などの練習を取り入れながら、参加者のみなさんと考えていきます。  

クローバーのSSTは3ヶ月1クールで行っており、以下の2つから構成されています。

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・集団SST:   誰もが経験するであろう1つの場面を設定し、参加者みんなでディスカッション及び練習を行う。

・個別SST:   発表者1名が取り組みたい個別の場面を設定し、参加者みんなでディスカッションする。  発表者が練習する。

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今期は5~7月の3ヶ月、全12回にわたって実施しました。

最終回ではこれまでのまとめとして、今期のSSTで参考になった・印象に残った回を振り返りました。そして、“他者とのコミュニケーションを上手く取ること”や“ストレスのコントロール”のために重要な事柄について、シートの記入やグループディスカッションを通して話し合いました。

SSTを経て、新しい考え方や行動のパターンに触れ、視野を広げられた意見が多く聞かれました。自分らしさを活かしながら、出来そうなことに少しずつチャレンジをし、コミュニケーションにおけるストレス対策に役立てていけますと嬉しく思います。

竹とんぼ2019

2019年6月20日

皆様こんにちは!復職支援デイケア「クローバー」の作業療法士です。

クローバーでは多種多様なプログラムや活動を通して皆様の復職を支援しております。
今回はそのプログラムのひとつである創作活動での活動を御紹介致します。

約1ヶ月半かけてそれぞれ竹とんぼを作成し、記録会を開催しています。
竹とんぼイベントは毎年恒例で、毎回「埼玉竹とんぼの会」の皆様を講師としてお招きしています。

竹を割るところから始まり、やすりで削り、竹とんぼを作っていきます。

初めての方でもベテラン講師の皆様がやさしく丁寧に教えてくださるので、安心して取り組めます♪

完成した竹とんぼをいよいよ飛ばします!

飛ばす際の姿勢や力加減がとっても重要です。

優勝者には表彰状が授与され、参加者には講師特製の竹とんぼがプレゼントされました!

創作活動と聞くと一見、復職と無関係なようですが、とても大切なプログラムの一つです。創作には仕事にも通じる様々な要素が含まれています。手順や効率を考えたり、集中したり、助けを求めたり、楽しんだり・・・。作業全般に関して気づきがあり、回復の程度を知ることにも役立ちます。中には創作活動を通して物づくりが趣味になったという方もいます!

他の創作や活動についてもまた紹介していきたいと思います。

みなさま、こんにちは。
クローバーでは、先日、アンガーマネジメントの一環として、グループワーク「怒りのツボを見つけてみよう」を行いました。

私たちは日常生活の中で、自分自身や他者、出来事などに対して、イライラしたりカチンと来たり、色々な怒りを感じています。
強度はバラバラですが、小さなものも含めると、実は結構な回数ではないでしょうか。それくらい、怒りの感情というのは、人間にとって自然なものです。
しかし、怒りの感情はネガティブなイメージを持たれることの方が多いため、なんとか抑え込もうとしている方が多いようです。溜め込んでいた分はいつかあふれ出ますし、ある機会にいきなり大きな怒りとなって表出し、不利益を被ることもあるでしょう。

アンガーマネジメントの考え方においては、『怒りやイライラ = 赤信号、SOSサイン、心の痛覚、心に火事が起きているような状態』と表現されます。怒りを感じることは、今の状況は自分にとって脅威(or困っている、傷ついている)というメッセージであり、怒りは私たちに「なんとかしたほうがいいよ!」と教えてくれているのです。
そのため、怒りと上手く付き合うためには、(自分の怒り/相手の怒りともに)怒りの感情は人として自然なものであることを認めたうえで、「どうして怒っているのか?」「何に困っているのか?」を理解することが大切になってきます。

今回のグループワークでは、上記の前提を踏まえたうえで、ワークとディスカッションを通して、自分自身の怒りのツボを探って頂きました。
「怒り自体を否定しなくていいんだと気づいた」「自分の傾向と怒りの理由が分かって少しスッキリした」「怒りのエピソードを誰かに話すだけでも楽になると体験した」
…など、肯定的な感想がたくさん聞かれました。
ぜひ、ワークの内容を、公私ともに実生活で活かして頂けると嬉しく思います。
スタッフも試行錯誤しながら実践中です!

リワークプログラムの内容に興味を持たれた方がいましたら、お気軽にお問い合わせください。

あんがー

春のウォーキング

2019年4月11日

みなさま、こんにちは。

クローバーでは、桜が見頃の春、紅葉が美しい秋の時期に、近くの公園にてウォーキングを実施しています。
今年の春も、近くの公園にて楽しんでまいりました。
昨年の秋は、予定日があいにくの雨で中止になってしまったため、ほぼ1年ぶりのウォーキング実施となりました。

公園には花見に来ている家族連れや、春休み中の子供たちがたくさんいて、とても賑やかでした。
桜は8~9分咲きほどでしたが、まだ全く散っておらず、華やかで綺麗でした!
(写真を撮りそびれてしまい、掲載できず申し訳ありません)

こうして外に出てみると、室内にいる時には気づかない季節の変化を、5感で感じとることができますね。
少し肌寒く、雨がぱらつく瞬間もありましたが、のんびり自分のペースで行うウォーキングは気持ちが良く、ちょうどいい運動になりました。
中には遊具で遊んだ、公園内を散策したというメンバーさんもいらっしゃいました。
みなさん思い思いの時間を楽しんでいましたね。

クローバーに参加されているみなさんは、復職に向けて日々さまざまなプログラムや面談に取り組まれていますが、いい息抜きになったようで、うれしく感じました。
今年度もどうぞよろしくお願い致します。

みなさん、こんにちは。
本日は、クローバーのプログラム「集団認知行動療法(集団CBT)」についてご紹介させて頂きます。

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<認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy;CBT)とは??>

症状や問題行動を改善し、セルフケアを促進するための心理療法です。
ある出来事に対してどんなことを考えるか(認知)、またどんな行動をとるか(行動)。
その傾向は人それぞれで異なり、その人の習慣となっています。

認知や行動がどのような形をとるかによって、そのあとの気分(情動)に違いが現れます。
認知・行動・情動の3つは、密接に関連しており、お互いに影響を与えています。
そして、時に、習慣になっている認知や行動のパターンが、自分自身を辛くさせたり、ストレスをためたりすることに繋がる場合があります(認知・行動・情動の悪循環)。
CBTでは、そうしたネガティブに留まってしまう悪循環をターゲットとして扱い、より適応的な、自分を楽にしてくれる認知や行動の習慣を身に付けていくことを狙いとします。
ネガティブ⇒ポジティブに変えるという意味合いではなく、新しい考え方・対処行動のレパートリーを増やし(多様性)、適切に活用できるようになる(柔軟性)ことを目指します。
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「集団CBT」は、複数人のグループで取り組むCBTです。
クローバーでは、火曜のGWTや木曜のSSTと同様に(過去のブログ記事をご参照ください)、集団の場を活かしたプログラムの1つとして行っています。

クローバーの集団CBTでは、職場で起こりやすかった自身の考え方の癖をメンバー同士で発表しあい、各々のパターンを共有しています。
みなさんの発表を聞いていると、「わかる!」といった共感や、「こんな風に考えるのか!」といった発見があったりします。
20190314 (2)
20190314 (3)

そのあと、今回は「べき思考」のケースを取り上げ、他にどんな考え方ができるか、どんなふうに考えられるとイライラやモヤモヤを低減できるか、アイデアをみんなで出し合いました。
たくさんのアイデアが出ましたね!
20190314 (1)

・出来事に対して様々な視点をとれること
・考え方によって、少し笑えたり気分が穏やかになったりすること
・そうして気持ちに余裕が出れば行動パターンにも変化が出ること
などなど…。様々な気づきがあったのではないでしょうか。

”新しい経験(今回は集団CBT)を通して”、
”新たな考え方や行動を獲得し”、
”自身のバージョンアップへ繋げる” 機会となっていましたら幸いです。

集団プログラムには、以下のようなメリットがあります。
・他者の力を借りてあらゆる視点から検討できること
・他者の体験や発言を自分にあてはめて互いに学び合えること
・良い部分を互いにフィードバックしあい皆で楽しく取り組めること

1人でやるにはなかなか難しい課題も、仲間の力を借りることで取り組みやすくなります。
興味を持たれた方がいましたら、ぜひ一度見学にお越しくださいませ。