プログラム紹介「SST」
2021年9月29日
みなさま、こんにちは。復職支援デイケア担当の作業療法士です。
クローバーの主要プログラムの1つであるSST(Social Skills Trainingソーシャルスキルトレーニング;社会生活技能訓練)についてご紹介します。
SSTとは…
社会生活を送る上で必要な対人交流場面に焦点を当てたコミュニケーションのトレーニングのことです。
コミュニケーションは私たちの生活や仕事場面で必要となります。対人場面で苦手さや難しさ、ストレスを感じることが誰でも一度はあると思います。 SSTの時間では、そういった場面を取り上げ、 “自分らしさを活かしたコミュニケーション方法とはどのようなものか”、 “どのような工夫をすれば心の葛藤を溜めずにすむのか” …などについて、ロールプレイ(実際にやってみること)を取り入れながら、参加者のみなさんと考え、練習していきます。
クローバーのSSTは3ヶ月1クールで行っており、以下の2つから構成されています。
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・集団SST: 誰もが経験するであろう1つの場面を設定し、参加者みんなでディスカッション及び練習を行う。
・個別SST: 発表者1名が取り組みたい個別の場面を設定し、参加者みんなでディスカッションする。 発表者が練習する。
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今回も9月から新クールが始まり、すでに集団SSTを行っています。参考にこれまでのテーマを簡単にご紹介します。
・初めて会う人との簡単な会話や自己紹介
・休職中の会社への報告
・物事を断る、お願いする
・自分の気持ちを伝える
・伝えにくいことを相談する など
なかなか苦手な場面に取り組むことは容易ではありませんが、リワークではメンバーが同じ境遇や、体験をしていることから少しそのハードルが下がっている面もあるように思います。
何事も一人で取り組まず、ともに考え、協力してくれる仲間がいる環境はリワークならではだと気づかされます。